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2004年11月18日(木) 00時27分

世界と日本のspamメールの傾向には大きな違い。IIJの技術セミナーRBB TODAY

 世界と日本におけるspamメールの現状には大きな違いがあるようだ。インターネットイニシアティブ(IIJ)が開催した技術者向けセミナー「IIJ Technical WEEK 2004」で、同社のプロダクト推進部 プロダクトマネージャーの近藤学氏が明らかにした。

 2004年1月現在のデータだが、spamメールの発信源を地域別で見ると北米が79.1%を占めている。しかし、アジア・パシフィック地域に限定すると、中国が44%、韓国が31%も占めており、特に中国の伸びが大きいとしている。

 これらに対抗するため、世界的に見ると動的IPアドレスから25番ポートを用いてインターネット側に接続できないように設定しているISPが多いという。これにより、ISPが用意しているSMTPサーバ以外は利用できなくなり、spamメールが送りにくくなる。日本国内のISPにはこうした動きはないが「ポートを閉めたくないが、やむを得ない」という同社の考えを示した。

 日本の現状はどうだろう。「どこのISPでも聞く話」と前置きをしたうえで「フレッツを契約して、smapメールを打ち逃げする」という行為が増えているという。現在、Bフレッツやフレッツ・ADSLをISPを経由して申し込むと、ISPとフレッツの利用料金が一定期間無料になる場合が多い。これを利用して、無料期間が終了したりISPにspamメールの発信が見つかると解約。別のISPを契約し、次々とISPを乗り換えspamメールを送り続けるのだ。

 さらに日本特有なのは、ソーシャルエンジニアリングを利用したspamメールだ。最近、身に覚えのないメールアドレスから「こんばんは」や「夜遅くにごめん」など、差し障りのない文章のメールが届くことが多いだろう。うっかり返事をすると出会い系サイトに誘導されたり、不正請求をされるspamメールだ。「欧米では見られない日本オリジナルのspamメールだ」という。このソーシャルエンジニアリングを利用したspamメールだが、やっかいな点がある。それは、spamフィルタに引っかかりにくいことだ。最初に送られてくるメールは、あいさつなど普通の文章になる。そのため機械的にはspamと判定しにくい。
(RBB TODAY) - 11月18日0時27分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041117-00000012-rbb-sci