2004年11月18日(木) 16時20分
不審な「国民年金保険料が未納」はがき 群馬社会保険事務局、注意呼びかけ /群馬(毎日新聞)
◇だまされないで
日本国民年金協会(東京都千代田区)に酷似する団体をかたり「国民年金保険料が未納である」などと記した不審なはがきが送付されるケースが全国で相次いでいるとして、群馬社会保険事務局が注意を呼びかけている。
同事務局によると、不審なはがきは存在しない「社会保険庁特殊法人日本国民年金協会」を名乗り、「国民年金保険料を納めないと国民健康保険証が交付されず、財産が差し押さえられる」「現在受給している年金に過払いがあり、返金しないと今後の年金支給を停止する」などとして連絡を要求する内容。県内5社会保険事務所には相談が寄せられていないものの、北海道から九州まで全国で類似のケースが確認されているという。
はがきには東京都渋谷区の住所と電話番号が記載されており、同事務局は、受け取った人が連絡して詐欺に遭ったり個人情報漏えいにつながる懸念があるとしている。
「日本国民年金協会」は社団法人で年金制度普及の広報活動などが主要な業務。国民年金保険料未納による財産の差し押さえは、必要な手続きを踏んだうえで社会保険事務局が実施するという。
同事務所は「国民年金と健康保険証は無関係。また、過払いにより年金支給が停止されることはありえない。不安をあおる非常に悪質な内容で、だまされないでほしい」と話し、不審な文書を受け取った場合は前橋社会保険事務所(027・231・1705)など最寄りの社会保険事務所に相談してほしいとしている。【藤田祐子】
11月18日朝刊
(毎日新聞) - 11月18日16時20分更新
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