2004年11月17日(水) 00時00分
裁判官も検事も弁護人も高校生裁判官、検察官、弁護人らすべて小松高校生が務めた=金沢地裁小松支部で(朝日新聞・)
地裁支部で模擬裁判 金沢地裁小松支部(小松市小馬出町)で16日、高校生を対象にした模擬裁判があり、小松高校の1年生31人が総合学習の授業の一環として参加した。09年までに導入される裁判員制度に向け、裁判所をもっと知ってもらおうと同地裁が始めた試み。今後、県内各地でも開催していく予定だ。
この日の模擬裁判は「書店に男が侵入し、現金3万円を奪って逃げる際に店主にけがを負わせる事件が発生。起訴された男は犯行を否認している」との設定。裁判官役3人、弁護人役と検察官役各2人、書記官役1人も生徒が務め、強盗致傷の罪に問われた被告に判決が言い渡されるまでを体験した。
裁判長が下した判決は「懲役3年の実刑」。だが、別室で3組に分かれて話し合いをした傍聴席の生徒は「証拠不十分」「証人の証言があいまい」などの理由で、いずれも「無罪」の結論を出した。
裁判官役の金栄早織さん(15)は「他のみんなが無罪と判断したと聞いて少し不安になった。実際の裁判官もこんなふうに気持ちが揺らぐこともあるのかな」と感想を述べた。
(11/17)
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news01.asp?kiji=8224
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