2004年11月16日(火) 00時00分

おれおれ防止の電話作戦が効果 （東京新聞）

　電話を使うおれおれ詐欺を電話で抑えた？−。県警捜査二課は、十月から一カ月間行った「おれおれ詐欺抑止電話作戦」の効果をまとめた。作戦実施前は一日平均三・四件起きていたが、実施後は同一・九件と４４％の減少になった。県警は「一過性にしないためにも、今後もしばらく作戦を続けたい」としている。

　電話作戦は十月十二−十一月十一日の平日、被害が多い午前十一時−午後一時に実施。捜査員が電話帳から無作為に選んで電話をかけ、おれおれ詐欺の手口や被害防止の心構えを説明した。

　一カ月間で電話した家庭は五千六百六十八軒。このうち、おれおれ詐欺を知っていると答えたのは五千五百八十七軒（９８・６％）だった。認知度は高いのに被害に遭うおれおれ詐欺の特徴が、あらためて浮き彫りになった。

　発生が減ったことについて県警捜査二課は「電話作戦に加え、おれおれ詐欺犯と被害者の、生々しいやり取りを録音したテープを公開したことも大きい」と分析。今後も様々な手だてで注意喚起していく方針という。　（中沢　佳子）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20041116/lcl_____kgw_____004.shtml