2004年11月15日(月) 14時15分
偽装新たに25品目、7年間恒常的に 京都伊勢丹の鮮魚売り場(京都新聞)
鮮魚商品の加工日偽装で謝罪するジェイアール西日本伊勢丹の中山社長(中)ら(午前11時、京都市中京区・京都商工会議所)
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ジェイアール京都伊勢丹(京都市下京区)は15日、今月11日に発覚した食料品売り場鮮魚コーナーのトラフグ加工日の偽装問題で社内調査を進めた結果、オープン当初の1997年9月から他の商品でも恒常的に偽装の行われていたことが分かったと発表した。テナント出店している鮮魚店「かもめ水産」(本社・南区)が組織ぐるみで、加工日を記載している表示ラベルを張り替えていたとしている。鮮魚コーナーは当分の間、販売を自粛し、業者の排除も検討している。
ジェイアール京都伊勢丹によると、偽装があったのはフグやタイなどの切り身、エビ、ヒジキなど25種類のパック詰め商品。偽装商品は売れ残った切り身などが中心で、1日平均20パック。切り身については加工日、消費期限ともに偽装は1日だけだったとしている。
トラフグのラベル張り替えが明らかになった後、開店当初からのかもめ水産の店長3人や従業員ら計27人に聞き取り調査をした。店長の指示で前日に売れ残った商品のうち品質が安全と判断した商品を当日に加工したように装い、開店前に表示ラベルを張り替えていたことが判明した。
かもめ水産の店長らは社内調査に対し「商品が安全に食べられる消費期限内であれば、表示を変えても大丈夫だと認識していた」と答えたという。同店を運営するジェイアール西日本伊勢丹の中山健俊社長は同日、京都市内で記者会見し「販売責任は当社にある。管理監督が甘く、顧客の信頼を裏切るようなこのような事態が発生したことを深くおわびする」と謝罪した。
(京都新聞) - 11月15日14時15分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041115-00000007-kyt-l26