2004年11月13日(土) 00時00分
家政婦と看護師ら書類送検、病院の死亡事故(朝日新聞・)
砺波市立砺波総合病院で昨年、入院中だった女性患者(75)の人工呼吸器のチューブが外れた状態で見つかり、患者が死亡した事故で、砺波署などは12日、看護師などの資格を持たないのに患者のたんを除去するためにチューブをはずし、放置したとして砺波市内の患者の家政婦(70)を業務上過失致死と保健師助産師看護師法違反の疑いで書類送検した。
また、家政婦がチューブを取り外すなどの行為を3年間黙認していたとして同市内の主治医(49)と、管理する立場にあった看護師2人を保助看法違反の疑いで書類送検したほか、事故当日に勤務していた別の看護師3人を業過致死と保助看法違反の疑いで書類送検した。
調べでは、家政婦は昨年10月30日午前7時ごろ、患者に付けられていた人工呼吸器の酸素供給チューブを取り外したままにして患者を呼吸不全で窒息死させた疑い。
病院によると、巡回中の看護師が午前10時ごろ、チューブが患者から外れているのに気づいた。チューブの先は、機器機能確認などに使う「テスト肺」に装着されていたため、異常を知らせる警報が鳴らず、発見が遅れたという。
病院の小杉光世院長は、「明らかに医療事故であり、患者本人と家族に改めておわびしたい。今後の検察庁の捜査を待って正式なコメントを発表したい」と話した。
(11/13)
http://mytown.asahi.com/toyama/news02.asp?kiji=5039
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