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「盗んだ下着はポリ袋で分類し、持ち主の写真、住所、氏名などのデータを添付。それをプラスチックケース10箱に保管するなど、妙に几帳面でねえ」と南署の担当者はあきれてみせた。
調べでは、男は平成14年7月から今年6月にかけ、地元の福岡市や佐賀県鳥栖(とす)市で、1人暮らしの女性宅を中心に、住居侵入や窃盗など95件約310万円相当の犯行を重ねたと自供。同署はこのうち13件約220万円分を立件した。
「OLや大学生など若くて、特にナイスバディー系がストライクゾーン」(地元関係者)という男。町でそんな女性を見つけると、尾行を開始。マンションなどで独り暮らしを確認すると、留守を狙ってピッキングで侵入するのが基本的な手口だった。
もっとも、拝借するのは、現金やパソコンなど金目の物に終わらず、むしろ女性の下着や写真に執着。
被害者の1人で、福岡市内のA子さん(32)の場合、2度も侵入にあったうえ、その際に自宅の食器棚の上にあった紙製の靴箱の中に小型カメラを仕掛けられたが、仕掛けが巧妙で約1カ月間気づかなかったという。彼女以外にも捜査で初めてカメラに気づいた女性もいたようだ。
一方の男も未婚で独り暮らし。「パソコン修理業というのもあくまで自称。会社や事業所の実態もなく、徹底したパソコンおたくだった」(捜査関係者)。
盗んだパソコンなど物品はネットオークションで売却するなどして、現金化。盗撮用カメラや遠隔装置もオークションで購入したものを改造。さらに、ピッキング技術や道具もネット販売で購入して研究−まさにパソコンづくしの犯罪だったようだ。
調べに対し、男は「女性に興味があったが、関係を築くことができず、のぞき趣味がエスカレートしてしまった」と供述している。
ZAKZAK 2004/11/13