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2004年11月11日(木) 23時39分

TV記者らボランティア装い被災地侵入取材…小千谷市読売新聞

 新潟県中越地震で、小千谷市塩谷地区の一時帰宅に際し、取材自粛を求められていたにもかかわらず、在阪のテレビ局スタッフがボランティアを装って立ち入り、取材活動をしていたことが11日、分かった。同市は同日、テレビ局側に厳重抗議した。

 同市などによると、塩谷地区の一時帰宅は同日、被災後初めて認められ、住民140人が、ボランティア47人とともに、車に分乗して同地区に入った。

 その際、関西テレビ(本社・大阪市北区)の記者やカメラマンら3人がボランティアとして同行。住民の取材を始めたところ、警備に当たっていた警察官に見つかった。

 連絡を受けた同市の職員に対し、3人はボランティアを装って同行したことを認めた。職員が「ボランティアで来ているのだから、ボランティアをしなさい」と言うと、3人は約2時間ほど、散乱した家から家財道具を運び出す手助けをした。その後、同社から「非常に問題のある取材活動だった」と同市に謝罪があった。

 塩谷地区は「地区につながる道が狭く危険」として10日に、一時帰宅する住民の同行取材は自粛するよう市側が報道機関に申し入れていた。

 関西テレビ広報部は、「ボランティアに急きょ欠員が出たので参加した。ボランティアとして名を連ねていたので、誤解されても仕方ない面はある。カメラ取材にも問題があった」と話している。
(読売新聞) - 11月11日23時39分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041111-00000414-yom-soci