2004年11月11日(木) 23時04分
補導少年2146人分、警部補がデータ紛失…大阪(読売新聞)
大阪府警東淀川署地域課の警部補(55)が、補導少年2146人分の個人情報を記録したメモリーカード(記録媒体)を紛失していたことが11日、わかった。内部規定に反し、名前、住所、補導内容などを私物のカードに複写し、持ち帰っていた。府警は、近く警部補を処分する。
府警によると、同課員が昨年1月から今月5日までに大阪市東淀川区内で補導した中学生以上の少年少女の情報。補導場所・日時のほか、「深夜はいかい」「喫煙」「不純異性交遊」など問題行動の内容も含まれていた。
警部補は、署のパソコンに入力された情報を、カード(長さ5センチ、幅1・5センチ、厚さ0・5センチ)に複写し、5日、大阪府内の自宅に持ち帰った。8日午前6時20分ごろ、背広のポケットに入れて自宅を出て、JRなどを乗り継ぎ、出勤し、なくなっているのに気付いた。上司に報告、JRなどに問い合わせるなどしたが、見つからなかった。
カードには特別な保護がされておらず、パソコンに接続すれば、情報を引き出すことができるという。
警部補は「土日に情報を整理しようと思った。複写したのは今回が初めて。ポケットからハンカチを取り出した時に落としたのかもしれない」と話している。
警部補は、課員が手書きした補導票のパソコンへの入力、情報分析をほとんど1人で担当。府警の「電子計算機等データ保護管理規程」では、個人のパソコンやカードへの複写や、持ち出しを禁じており、府警は二重の規定違反があったとしている。府警は、カードに記録されていた少年やその家族らには紛失を知らせておらず、「補導時に家族に連絡していないケースも多く、問い合わせがあれば、個別に説明し、謝罪したい」としている。
(読売新聞) - 11月11日23時4分更新
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