2004年11月08日(月) 18時50分
義援金募集装うはがき、相次ぎ送付・山形(山形新聞)
新潟県中越地震の被災地に対する義援金募集を装ったはがきが、山形市内の家庭に相次いで送り付けられていたことが7日までに分かった。山形署などは「被災地の不幸につけ込む極めて悪質な詐欺行為」として、注意を呼び掛けている。
同署と県消費生活センター(山形市)によると、今月1日から同4日にかけて、山形市内の家庭に「新潟県中越地震義援金の受付について」と記されたはがきが送り付けられた。いずれも個人あてで、「被災者支援協議会委員長」名義の銀行口座に義援金を振り込むよう記載されている。これまでに山形署に3件の届け出があり、同センターに2件の相談が寄せられている。
問い合わせ先は「新潟県中越地震被災者対策協議会」となっているが、電話すると転送され、留守番メッセージが流れる。いずれのはがきにも横浜市内の郵便局の消印が押されていた。
同署が指定口座を開設した銀行に問い合わせたところ、既に青森、秋田など他県から連絡を受けて指定口座は凍結され、入金はなかったという。
新潟県中越地震の義援金をめぐっては、日本赤十字社(日赤)の幹部をかたり、指定口座に義援金を振り込ませる行為や、中央共同募金会を偽って義援金を呼び掛けるメールが出回るなど、全国各地で詐欺行為が横行している。山形署は「不審なはがきやメールが来てもすぐに応じず、義援金は公的な信用できる機関に募金してほしい」と呼び掛けている。
http://www.yamagata-np.co.jp/kiji/20041108/0000003586.html