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2004年11月08日(月) 06時54分

皇室写真集押し売り横行 高齢者がターゲット 仙台河北新報

 皇室写真集を押し売りする悪質商法が仙台市などで目立ち始めている。皇室への尊敬の念があつい高齢者に的を絞って送り付ける手口で、2001年の皇太子ご夫妻の長女愛子さま生誕前後に増え始めた。被害相談はそれほど多くないが、値段が一冊3万—5万円と法外でもないことから、仙台市消費生活センターは「泣き寝入りしている人は多い」とみている。

 「歴代天皇の写真集は要りませんか」。7月中旬、仙台中央地区防犯協会連合会会長の菅原甚左衛門さん(81)に東京の業者からセールスの電話がかかってきた。「必要ない」と思ったが、業者は断る間を与えず、価格を5万円と告げて一方的に電話を切ったという。

 3日後、「昭和天皇」というタイトルで、B4判で厚さ約10センチの写真集が送られてきた。売り込み態度に腹が立っていたので包装も解かずに返送した。業者からは何の音さたもなかった。

 市消費生活センターに寄せられた皇室写真集関連の相談は2000年度2件、01年度5件、02、03年度7件ずつと徐々に増加。相談は愛子さま誕生のほか、お世継ぎ問題など皇室が話題になった時期と重なっており、典型的な便乗商法とみられる。

 相談者の平均年齢は71.1歳。センターは「高齢者は恥の意識が強く、被害がよほど高額でないと他人には話さない」と分析し「声を出さない潜在的な被害は少なくない」とみている。

 国民生活センター(東京)は「送り付けられたら開封前に受け取りを拒否するか、業者に通告して着払いで送り返すべきだ」とアドバイスしている。

http://www.kahoku.co.jp/news/2004/11/20041108t15035.htm