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旧浦和地検（現さいたま地検）が、本来は勾留（こうりゅう）できない軽犯罪法違反事件の容疑者を１週間にわたり違法に勾留していたとして００年に担当検事らを処分していたことが８日、分かった。
同地検によると、９９年１０月、軽犯罪法違反容疑で県警から送致された容疑者を、休日の当直だった検事が誤って旧浦和地裁（現さいたま地裁）に勾留請求した。裁判官も気付かずに勾留を認めた。別の裁判官の指摘があるまで違法な勾留は７日間にわたった。
容疑者に定まった住所がある場合、刑事訴訟法の規定により、勾留はできない。この容疑者には自宅があるため勾留は違法だった。
同地検は「不当に勾留をした」などとして００年５月に担当検事ら３人を戒告処分に、監督責任を問い、当時の検事正や次席検事ら９人も訓告や注意などの内部処分とした。
同地検の内尾武博次席検事は「二度とこのような事態のないよう、再発防止に努めている」とコメントした。
(11/08 23:52)