2004年11月08日(月) 00時00分
台風の被災地で悪質商法やオレオレ詐欺(朝日新聞・)
台風23号などの災害に便乗して法外な金を請求したり、被災者を装ったオレオレ詐欺が発生したりしたことから、県県民参画課や県警は「少しでもおかしいと思ったら相談を」と注意を呼びかけている。
10月25日には、「消毒業者」が床上浸水の被害を受けた高松市内の女性を訪れ、家屋を消毒するとして100万円を請求する騒ぎがあった。近くで活動していたボランティアが女性の話を聞いておかしいと気づき、市の消費生活相談部署に電話した。幸い、契約から数日しかたっていなかったため、クーリングオフの対象として解約できたという。
このほかにも、ボランティアを装って寄付金を要求する例もある。
このため、同市の香西南町自治会は独自に、不審な業者に注意するよう、各戸へ電話で呼びかけた。同自治会の地域では、慎重になった住民が市職員を不審者と勘違いしたハプニングもあったが、大塩真二会長は「そのくらい警戒しておいた方がいい」と話した。
県民参画課は「被災すると、甘い言葉で誘う不審な訪問者を前にしても、悪質な商法と気づかない人も多い。特に高齢者に被害がないか、家族や近所が注意してほしい」と言っている。
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新潟県中越地震の被災地でも同様のケースが相次いでいる。新潟市内では、市職員を装った男2人が寄付金を要求する「オレオレ詐欺」が起きた。
被災していない地域でも、中越地震に絡んで自衛隊員や消防隊員らを装い、現金をだまし取ろうとする事件が発生している。
秋田市などでは、被災地への義援金を募るはがきが住宅に届き、秋田県警に相談が寄せられた。「新潟県中越地震義援金の受付について」と題し、東京都内の都銀支店の口座番号などを記載していた。千葉県でも、企業や日本赤十字社が義援金を募集している文書を載せ、募集団体などを明らかにせずに現金振込先の口座番号が書かれたチラシが、市川市の住宅などに配られた。
神奈川県茅ケ崎市の公団住宅では、中越地震を引き合いに出し、架空の耐震補強工事の実施を伝えて代金を要求する不審なチラシがまかれた。
(11/8)
http://mytown.asahi.com/kagawa/news02.asp?kiji=6935
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