2004年11月08日(月) 20時08分
<ネット株取引>口座数、売買代金とも過去最高更新(毎日新聞)
日本証券業協会が5日にまとめた04年度上期(4〜9月)の株式インターネット取引調査によると、9月末の取引口座数や上期の売買代金、証券会社の顧客注文である委託取引売買代金に占めるネット取引の割合はいずれも過去最高を更新した。ただ、業界内では「株式相場が軟調なこともあり、ネット取引の増勢は峠を越した」との見方もあり、ネット取引は個人投資家のすそ野をさらに拡大できるかどうかの正念場を迎えている。
9月末のネット取引口座数は約581万口座と3月末の前回調査より17%増えた。上期の売買代金も前期(03年10月〜04年3月)比31%増の約65兆6880億円。株式委託売買代金全体に占めるネット取引の割合も同3.7ポイント増の25.3%に上昇した。
ネット取引による国内投資信託の募集取扱高も同40%増の約2兆6313億円、全取扱高に占める割合は同2.9ポイント高い11.3%といずれも過去最高になった。
ただ、ネット専業証券各社の9月中間決算でも後半(7〜9月)は売買代金などの減速が鮮明になっている。営業収益トップの松井証券も「ネット取引は下期以降も低迷が続く」(松井道夫社長)とみており、ネット取引ブームは曲がり角に来ているようだ。
調査対象は、日証協の会員証券会社265社のうちネット取引を取り扱っている53社。【伊藤一博】
(毎日新聞) - 11月8日20時8分更新
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