2004年11月07日(日) 15時49分
原料用リンゴからカビ毒 強毒性の「パツリン」(共同通信)
傷ついたリンゴに付着する青カビでできる毒素「パツリン」が、果汁加工用に工場に搬入された国産リンゴから検出されたことが7日、東京都健康安全研究センターの田端節子主任研究員らの調査で分かった。国内では、市販のりんご果汁からパツリンが検出された例があるが、国産リンゴの果実から見つかったのは初めて。
検出したのはリンゴの傷んだり腐ったりした部分で、実際には果汁原料に利用される可能性は低いが、田端研究員は「保存期間が長引けばパツリン汚染が進む可能性があり、加工前に原料を念入りに選別することが重要だ」と指摘している。
パツリンは動物実験で臓器などからの出血やかいようを引き起こすなど強い毒性が確認され、厚生労働省は今年6月、りんごジュースと原料用りんご果汁(100%果汁用)について50ppbの基準値を設定した。
(共同通信) - 11月7日15時49分更新
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