2004年11月06日(土) 17時40分
架空請求相談が倍増 半数「ネット情報利用料」名目−−県消費生活センター /熊本(毎日新聞)
◇上半期受け付け件数
県消費生活センターは今年度上半期(4〜9月)に受け付けた相談の状況をまとめた。件数は8547件で上半期としては過去最高。前年より760件増えた。約半数をインターネットの情報サービス利用料などを名目にした架空請求が占めており、昨年同期から倍増した。
相談件数が最も多いのは「電話有料情報提供サービス」関連で4186件(前年度上半期2140件)。次いで、「消費者金融・クレジット」1471件(同2514件)▽「賃貸アパート・借家」156件(同165件)——だった。「電話有料情報提供」に関する相談のほとんどが「架空請求」。「電話有料情報」が増え、対照的に「金融」が半減したのは、これまで借金返済などを名目にしていた架空請求が、最近は携帯電話の普及で情報サービスの料金請求をかたった手口に替わっているため。
31歳の女性会社員は携帯電話に電話会社からとする「緊急のお知らせ」のメールが届き記載されたインターネットサイトのアドレスに接続。後日、電話会社とは関係ない会社から電話で情報料6万2000円を請求されたという。同センターは「架空請求は無視して連絡しないことが基本。ただ、裁判所からの支払督促などは裁判所に問い合わせる必要がある」と注意を呼びかけている。【山田宏太郎】
11月6日朝刊
(毎日新聞) - 11月6日17時40分更新
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