2004年11月06日(土) 16時05分

新潟中越地震　架空の募金はがき相次ぐ−−法務局などが注意呼び掛け　／岩手（毎日新聞）

　◇債権回収の請求も
　はがきで架空請求などをする事案が増えている。新潟県中越地震の義援金を募るはがきが届き、盛岡市消費生活センターなどに５日現在、３件の相談が寄せられた。また法務省や法務局の特殊法人を名乗り、債権回収を請求するケースも急増しており、同センターや盛岡地方法務局などが注意を呼び掛けている。
　同センターに寄せられた相談によると、はがきには「新潟県中越地震義援金の受付について」と書かれ、振込先としての埼玉県内の都市銀行口座、「新潟県中越地震被災者支援協議会委員長」とする名前、問い合わせ先などが記載してある。消印は神奈川県内で、連絡先としているフリーダイヤルの電話番号は自動音声対応でつながらないという。
　また同法務局人権擁護課によると、法務省特殊法人や法務大臣が認可した実際に存在する債権回収会社の名前を使い、債権回収を請求するはがきが増えているという。
　同センターによると、架空請求は４月１日から１０月末現在で２２５４件。昨年度の１８１５件に比べて急増している。２２５４件のうち、約７割が法務省などの特殊法人という。
　「身に覚えのないはがきはき然と無視して、相手には連絡しないように。また不審な点があったら、最寄の地方振興局などに相談しにきてほしい」と同センターは注意を呼び掛けている。【安田光高】

１１月６日朝刊　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041106-00000133-mailo-l03