悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
調べでは、秋山容疑者は七月二日、埼玉県川口市の男性会社員(30)が大手銀行に開設した預金口座のIDとパスワードをネットで不正に取得し、男性の口座から自分が管理する他人名義の口座に約三十六万円を送金して引き出した疑い。
秋山容疑者は六月上旬ごろ、東京都港区六本木と武蔵野市のネット喫茶のパソコンに、利用客のキーボード操作を記録する「キーロガー」と呼ばれるソフトを組み込み、客が打ち込んだIDやパスワードを六時間おきに自分のメールアドレスに転送するよう設定、情報を不正に入手していた。
秋山容疑者はネットオークションで使う他人のIDとパスワードを少なくとも八十五人分盗み取り、うち六十五件を計約百六十万円で販売していた。ほかにもネットオークションにプラズマテレビを出品したように装い代金三十万円をだまし取っていたことが判明しており同センターでさらに余罪を追及している。
■キー操作をすべて記録 2000円誰でも簡単入手
個人情報を盗み出すのに使われたソフト「キーロガー」は、パソコンのキーボードで打ち込んだすべての情報をそのまま記録するもので、本来は企業内の機密情報への不正アクセスを調べるために開発されたとされる。
しかし、パソコンに勝手に仕掛け、利用者の記録を解析することでIDやパスワードが入手できる方法が一部のサイトで紹介されてからは「盗聴ツール」として知られるようになった。
昨年三月には、このソフトをマンガ喫茶のパソコンに仕掛け、他人の口座から千六百万円を引き出した男が警視庁に逮捕された。
その後、ソフトは改良され、自動的に内容を転送する機能も備えるようになったが、今回逮捕された秋山容疑者はその機能を悪用していた。
秋山容疑者は「(ソフトは)二千円でネットでダウンロードした」と供述。誰でも簡単に入手できるのが現状で、警視庁はネット喫茶利用者に「個人情報が盗まれる可能性がある」と注意を呼び掛けている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20041105/mng_____sya_____007.shtml