2004年11月05日(金) 00時00分

新幹線新駅で署名簿提出（朝日新聞・）

栗東市長「誠に残念」
　　東海道新幹線びわこ栗東駅（仮称）の建設を巡り、栗東市の多くの市民が「住民投票で是非を問おう」と署名に応じた。市民団体は「市民の関心の高さの表れ」と記者会見したが、国松正一・栗東市長は「誠に残念」という談話を発表した。条例が制定されるかは、１２月市議会の審議にかかっている。

　　市民団体「新幹線栗東新駅・住民投票の会」は４日、市選管へ８５２８人分の署名簿を提出し、市役所内で記者会見した。玉田実・請求代表人（６７）は「大事なことはみんなで決めたい、という市民の思いが予想を上回る署名数になった。会として、各議員へ公開質問状を出すなどして、条例成立を目指して働きかけていきたい」と話した。

　　一方、国松正一市長は「新駅の早期開業に向けて、県などと条件整備を進めてきた。住民投票は市民の権利だが、今までの経緯を考えると、多数の署名があったことは誠に残念だ。この事業に市民のさらなる理解が得られるよう、努力を続けたい」とのコメントを出した。

　　市選管は今後２０日間かけて署名の有効性を審査し、さらに署名簿を１週間縦覧して異議申し立てを受け付ける。そのうえで署名数が直接請求に必要な８９０人を上回っていれば、会の代表が１２月３日にも住民投票条例を直接請求する。市長は２０日以内に議会へ条例案を諮らなければならない。

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http://mytown.asahi.com/shiga/news02.asp?kiji=4516