2004年11月05日(金) 16時32分
おれおれ詐欺 10月認知件数、68件で半減 新潟中越地震に絡む手法も /神奈川(毎日新聞)
◇新潟中越地震に絡み、新手の手法も
県警捜査2課は10月の「おれおれ詐欺」の発生状況をまとめた。認知件数は68件と9月の133件から半減し、被害総額も約1億4000万円と9月の約2億5000万円と比べて激減した。県警は先月12日から無作為に電話して注意を呼びかける「電話作戦」を始め、「一定の効果はあった」と話している。一方、新潟県中越地震に絡み募金や耐震工事の名目で現金振り込みを要求する新手の詐欺も発生し、注意を呼びかけている。
同課のまとめでは、今年1月〜10月末までの認知件数は988件で、被害額は13億9000万円。10月は件数、被害総額とも9月より減少したものの、1件平均の被害額は約240万円とやや増加傾向にある。複数の人物が電話に出る「劇場型」の詐欺は9割を占めた。
一方、茅ケ崎市では先月26日ごろ、「地震被害はほとんど集合住宅だった。耐震工事を実施するので口座に補強器具費用を振り込んで」という不審なチラシが団地ポストに投かんされていた。ほかにも「新潟被災地への募金を口座に振り込んで」などというチラシが投かんされた例があるという。今のところ被害は報告されていないが、県警は地震に乗じた悪質な詐欺とみて電話作戦で注意を呼びかけ、ホームページにも注意文を掲載した。【伊藤直孝】
11月5日朝刊
(毎日新聞) - 11月5日16時32分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041105-00000079-mailo-l14