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2004年11月04日(木) 23時34分

通信各社トップ、携帯周波数で火花 総務省検討会朝日新聞

 携帯電話の新規参入を検討する総務省の「携帯電話用周波数の利用拡大に関する検討会」が4日、同省内で開かれ、携帯電話会社や参入希望組のトップらが集まった。同省が新たに割り当てる1.7ギガヘルツの周波数を巡って、既存の携帯会社が「足りなくなるから我々にも必要」と言えば、参入希望組は「新規向けにこそ割り当てるべきだ」と反論し、対立した。

 最大手NTTドコモの中村維夫社長は「ドコモのシェアは加入者数で56%なのに、使用周波数は43%で足りない。不足分は1.7ギガで割り当ててほしい」と強調。ボーダフォンの五十嵐善夫常務は「うちは他社と比べて周波数が十分でない。1.7ギガは新規参入者のみのものではない」と述べた。KDDIの小野寺正社長は「旧DDIセルラーの時は割り当て周波数も少なく我慢してきた」とそれぞれの主張を展開した。

 新規組はイー・アクセスの千本倖生社長が「競争促進のため、1.7ギガはすべて新規参入者に割り当てるべきだ」と主張。ソフトバンクBBの孫正義社長も「この10年間で市場規模は40倍に拡大したのに、ドコモとKDDIのシェアが計80%以上の完全な寡占。場合によってはドコモの分割も検討頂きたい」と主張した。

 検討会は有識者をメンバーに10月下旬に発足。来年1月まで続け、総務省が新規参入のあり方などを決める参考にする。(11/04 23:34)

http://www.asahi.com/business/update/1104/122.html