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「キーロガー」と呼ばれるパソコンの入力情報を記録するソフトで他人の銀行口座情報を不正に入手し、現金を引き出したとして、警視庁は、東京都三鷹市上連雀1丁目、商社員秋山■■容疑者(43)を不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕した。4日発表した。
ハイテク犯罪対策総合センターと玉川署の調べでは、秋山容疑者は6月29日から7月2日にかけて計5回、インターネットバンキングを利用して埼玉県川口市の男性会社員(30)の銀行口座に不正に侵入。約36万円を他人名義の口座に送金してだまし取った疑い。
侵入に使った口座番号やパスワードなどは東京・六本木のネット喫茶のパソコンにキーロガーを仕掛けて入手していた。キーロガーはネット上で2000円で購入し、六本木のほか吉祥寺のネット喫茶にも仕掛けたという。ほかに数個の銀行口座と、ヤフーのオークションで使うID約85件の情報を不正に入手、一部は販売して約160万円稼いだと話しており、同センターで調べている。
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《キーロガー》利用者がキーボードやマウスを使って入力した情報を記録するソフト。フロッピーディスクなどから不特定多数が利用するネット喫茶のコンピューターに移植し、他人の入力情報を盗み取ることができる。
03年3月には元シンクタンク社員がネット喫茶に仕掛け、盗み取った情報をもとに米大手銀行「シティバンク」の口座から1600万円を引き出したとして警視庁に逮捕された。この時はパソコン内に情報が蓄積されるだけだったが、今回のソフトは情報を6時間おきに自動でメール送信する「改良型」だった。(11/04 19:12)