2004年11月04日(木) 23時59分
無資格で債権回収1500万円、米人社長を逮捕(読売新聞)
無資格で債権回収業務を請け負っていたとして、東京地検特捜部は4日、債権回収会社「アドバンスアンドアソシエイツ」(東京都中野区)の米国人社長、スティーブン・ポール・ギャン容疑者(47)を「債権管理回収業に関する特別措置法」(サービサー法)と弁護士法違反容疑で逮捕した。
調べによると、ギャン容疑者は2002年12月から今年5月の間、法相から債権回収業の許可を受けていないのに、信販会社など延べ6社の債権354万円を回収したほか、昨年1月から今年4月まで、弁護士資格を持たずに、運送会社など延べ8社の債権1224万円を回収した疑い。
ギャン容疑者は成功報酬として計約500万円を得ていた。調べに対し「社会的ニーズがある。日本の法律が遅れている」などと供述しているという。同容疑者は昨年1年間で約2万2000件、計約4億円の債権回収を行っており、日本の債権回収のシステムを批判する著書も出していた。
債権回収業務は弁護士法で弁護士のみに認められていたが、1999年に施行されたサービサー法で、主に金融機関の債権回収については、法相の許可を受けた民間業者にも認められるようになった。
(読売新聞) - 11月4日23時59分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041104-00000517-yom-soci