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同社のクレーム隠し事件があった二〇〇〇年当時の運輸省審査課長(53)=現国土交通省技術安全部長=が検察側証人に立ち、事件発覚直後に三菱自に、隠していた不具合情報のうち安全性にかかわる情報をすべて報告するよう求めたにもかかわらず、三菱自は一九九八年三月以前の情報を対象にしないなど選別して報告していたことを明らかにした。
元審査課長は、三菱自に九八年三月以前もさかのぼって報告するよう求めたのに対し、三菱自は「リコールできるかどうか判定できる資料は残っていない」とし、報告しなかったと証言。同社が販売会社が作成する商品情報連絡書データについて不具合の重要度を区分し、乗用車は二件以上、トラック・バスは五件以上という国への報告基準を設けていたことについても「(三菱自から)説明はなかった」と証言した。 (佐藤 大)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20041028/lcl_____kgw_____004.shtml