2004年10月28日(木) 17時25分
台風の被災者狙い悪質商法 通常の10倍の金額請求−−県、注意呼びかけ /香川(毎日新聞)
◇「消毒」100万円請求
台風23号で浸水被害を受けた高松市内の住民が、訪問販売で家屋消毒の契約をした業者から通常の10倍もの金額を請求されるトラブルに巻き込まれたことが27日、分かった。不審に思った住民が契約を解除したため被害は未然に防げたが、県は「ボランティアを装い寄付金を要求したり、被災者を装ったオレオレ詐欺なども発生しており、十分に注意してほしい」と呼びかけている。
県によると、台風23号で床上浸水の被害を受けた高松市内の住民が訪問販売にきた業者に家屋の消毒を依頼し、契約したところ、通常は10万円程度の料金なのに100万円を請求された。住民はボランティア関係者らに相談したうえで、契約を解除したという。県によると、台風16号の被災者に対しても県内で同様のトラブルが数件あったという。
被災者を狙った悪質商法では、害虫駆除や床下換気扇の取り付け、電気・ガス・水道設備の点検、布団など生活用品の押し売りなどで、法外な金額を請求するケースもある。また、他県では被災者安否情報を悪用し、親族に現金の振り込みを求めるオレオレ詐欺も発生しており、県は注意を呼びかけている。【井沢真】
◆悪質商法相談
無料の清掃サービスなどを装い後で高額な料金請求や訪問販売などの相談=東讃県民センター0879・42・1200、小豆県民センター0879・62・2269、中讃県民センター0877・62・9600、西讃県民センター0875・25・5135、県消費生活センター087・833・0999、高松市消費生活相談窓口087・839・2066
警察本部悪質商法110番087・833・9449。
10月28日朝刊
(毎日新聞) - 10月28日17時25分更新
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