2004年10月28日(木) 10時35分

架空請求を撃退　浦添署が沖縄銀行員2人へ感謝状（琉球新報）

適切な対応で「架空請求」被害を未然に防ぎ、浦添署から表彰された沖縄銀行坂田支店の金城正秀さん（左）と波平リサさん＝浦添署 　 　【浦添】「架空請求」され、口座にお金を振り込もうとした客を適切な対応で救ったとして浦添署（玉那覇章署長）は26日、同署内で沖縄銀行坂田支店（保久盛長哲支店長）の行員2人を表彰した。警察への協力で感謝状を受けたのは支店長代理の金城正秀さん（40）と入行5年目の波平リサさん（25）。
　今月15日、預金窓口の波平さんが、開店と同時に来店した客から「至急送金しないと裁判になる」との相談を受け、慌てた様子から不審に思い、金城さんにつないだ。金城さんが請求書を詳細に確認したところ、内容に不審な点が多く、坂田交番へ届け出をさせた。客は被害に遭わずに済んだ。請求されていた額は39万円という。
　同行では日ごろから「オレオレ詐欺」や「架空請求」などの身近な犯罪を防止しようと、行内の勉強会や外部講習に行員を参加させている。
　金城さんは「電話で口座を指定する手口が多いが、慌てずに第3者に相談してほしい。すぐに現金自動預払機（ATM）に振り込まず、窓口で相談してほしい」と呼び掛けた。波平さんは「（客が）窓口で話してくれたおかげで防ぐきっかけになった」と振り返った。
　浦添署によると、オレオレ詐欺など同署に相談のあったのは15件。うち1件は既に100万円を支払った後だったという。融資を目的にした詐欺についての相談も100件（被害額合わせて約1000万円）あるといい、注意を喚起している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041028-00000001-ryu-oki