2004年10月27日(水) 03時04分
<未承認ワクチン>食肉豚への投与で元日本ハム社員ら逮捕へ(毎日新聞)
日本ハムの子会社が国内で未承認の動物用ワクチンを食肉用の豚に投与していた事件で、青森県警と北海道警の合同捜査本部は27日にも、ワクチン製造などに関与したとして、元日ハム社員ら3人を薬事法違反の疑いで事情聴取し、容疑が固まり次第逮捕する方針。
北海道八雲町の子会社、道南薬品(当時、日本バイオラボに社名変更後に閉鎖)の獣医師と薬剤師▽同社と青森県百石町の子会社、日本スワイン農場の幹部を兼務した日本ハム社員——の3人(いずれも肩書は当時)。農水省が3月、同容疑で青森県警などに告発、同捜査本部は7月に両社などを家宅捜索していた。
調べでは、道南薬品は01〜02年、「豚繁殖呼吸障害症候群」と呼ばれる病気を予防するための未承認ワクチンを輸入してスワインに販売。スワインは道内の農場などで食肉豚に投与し、3人はそれにかかわった疑いが持たれている。
捜査本部は、道南薬品は未承認の自家動物用ワクチンも製造し、95年から約8年間にわたってスワインに販売するなどしていた疑いもあるとみている。輸入した未承認ワクチンを投与された豚は計63万頭に上るが、同様のワクチンは現在は使用が認められており、食べても健康に影響はないという。
(毎日新聞) - 10月27日3時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041027-00000018-mai-soci