2004年10月27日(水) 00時00分
整備中のパトカー 無防備県警車両整備センター。盗まれたパトカーは西棟(右端)に止めてあった(朝日新聞・)
整備中のパトカー柳津で盗難門は開けっ放し キーつけたまま 県警、不手際を陳謝 柳津町梅松3丁目の県警車両整備センターで25日に整備中のパトカーが盗まれる事件があり、県警は26日、管理上の不手際があったことを認めた。厳重に管理されているはずのパトカーも、整備中は無防備だった。
羽島署の調べでは、事件があったのは25日午後3時半すぎ。直前まで酒に酔って同署に保護されていたトラック運転手古賀久三容疑者(43)=岐南町上印食2丁目=が、同センターにあったパトカーに乗り込んで走り去った。約30分後に、たまたま交通取り締まり中だった同署員が見つけ、窃盗容疑で緊急逮捕し、大事には至らなかった。
同センターは周りを田んぼに囲まれた羽島署の隣にあり、約1900平方メートルの敷地内に2棟の整備工場が東西に並ぶ。県内の警察車両の整備を一手に引き受け、年間約6千台を整備する。
当日は26台の車両を整備中で、盗まれたパトカーは西棟の入り口側に止めてあった。
昼間の同センターは、門や工場のシャッターが開け放たれており、外部から丸見えだ。パトカーの鍵も、整備作業をスムーズに行うため、付けっぱなしにしておくことになっていた。
門のわきに事務所があり、当時、2人の職員がいたが、「仕事が立て込んでいて誰も全く目に入らなかった」(安藤正孝所長)。
工場で働いていた7人も全員、東棟にいたため、古賀容疑者は誰にも気づかれず、パトカーを乗り逃げすることができた。
パトカーが盗まれれば、犯罪に悪用される恐れもある。県警警務部の滝戸八起参事官は「管理上、ミスがあったと言わざるを得ない。今後、出入りの確認や勤務員相互の連携を徹底するよう指示した」と話している。
(10/27)
http://mytown.asahi.com/gifu/news01.asp?kiji=3783
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