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2004年10月27日(水) 00時00分

ハンズフリー機器に 県警警鐘店頭に並ぶハンズフリー機器=岐阜市上土居1丁目で朝日新聞・

運転中の携帯 来月1日から罰則強化

ハンズフリー機器 特需

 自動車の運転中に携帯電話を使った際の罰則が11月1日から強化されるのを前に、県内でも、携帯電話を手に持たなくても通話ができるハンズフリー機器が売れている。一方、県警は、着信時の危険性はハンズフリーでもほとんど変わらないとして、携帯電話の使用自体を控えるよう呼びかけている。

 現在の道路交通法では、車を運転中に携帯電話を使っても、交通の危険を生じさせなければ罰則は適用されない。

 しかし11月1日からは、危険が生じなくても、運転中に携帯電話を手で持って通話したり、メールのやりとりをしたりすると違反になる。

 反則金は大型車で7千円、普通車6千円、二輪車6千円、原付き5千円で、点数は1点減点だ。反則金を納めなければ5万円以下の罰金が科せられる。

 罰則強化を見越し、ハンズフリー機器が注目されている。

 岐阜市内の自動車用品販売店では、ハンズフリー機器の売り場を入り口近くの目立つところに移し、面積も2倍に拡大した。最近の週末は連日20〜30個売れ、以前の1・5倍の売れ行きだという。

 売れ筋は千円から1500円のイヤホン型。車で移動する営業担当の社員用に会社でまとめ買いする例も多いという。

県警「事故回避にならぬ」

 こうした現状に県警は渋い顔だ。

 県警によると、県内で起きた携帯電話使用中の交通事故は01年81件、02年58件、03年97件。今年は9月末までに66件起きている。01年から03年の死傷者は平均115人にのぼる。

 事故の半数は、呼び出し音が鳴り、会話を始めるまでの着信操作をしている時に起きている。注意力が散り、わき見運転を誘発するためだ。

 現在売れているハンズフリー機器も、自動着信にしない限り、着信時の操作が必要。

 県警では「事故回避の根本的解決にならない。運転中はドライブモードにしたり、電源を切ったりするようにしてほしい」と呼びかけている。

(10/27)

http://mytown.asahi.com/gifu/news01.asp?kiji=3782