2004年10月27日(水) 00時00分

賠償金「命日ごと」　金利を控除せず（朝日新聞・）

　四日市市で００年８月、オートバイの大学生（当時２１）が会社員（２９）の乗用車と衝突、死亡した事故をめぐり、大学生の両親が損害賠償を求めた訴訟の判決で、津地裁四日市支部（向井邦生裁判官）は２６日までに、賠償総額約８４００万円のうち、主に０６〜１７年の命日ごとに約２８０万円ずつ支払い、残り分は１７年に一括で賠償するよう会社員に命じた。

　賠償額から金利を控除しない定期金賠償を言い渡した判決は、まだ全国でも例が少ない。従来、死亡に対する賠償は一括で支払い、金額から年５％の金利を差し引くのが通例だった。原告側の村田正人弁護士によると、控除する場合との差額は約４千万円という。

　９９年１１月に東名高速で２児が死亡した事故で、東京地裁が０３年７月、定期金賠償の判決を出し、こうした賠償を求める動きが各地で相次いでいた。

　村田弁護士は「超低金利の時代に、年５％の金利控除は原告側に大きな不利益となる。今回のような判決を定着させていきたい」と話した。被告側の小山晃弁護士は「控訴も含め、現在検討している」としている。（10/27）

http://mytown.asahi.com/mie/news02.asp?kiji=6595