2004年10月26日(火) 17時05分
悪質な貸金業者10社、知事登録取り消し /東京(毎日新聞)
都は25日、融資をちらつかせてクレジットカードで購入させた高額商品をだまし取る「買い取り屋」などの悪質な貸金業登録業者10社について、知事登録を取り消した。元手がかからないことからヤミ金融業者から買い取り屋に乗り換えるケースが増えているとみられ、都は「警視庁と連携を深め、悪質な業者を一掃したい」としている。貸金業者の登録取り消し処分は同日現在で計256件に上り、昨年度1年間の246件をすでに上回った。
買い取り屋は、雑誌やダイレクトメール、インターネットの広告で融資客を募り、クレジットで買わせた製品を換金して返済金に当てるとして、実際には融資もせず、商品をだまし取る手口。
渋谷区南平台町の貸金業「オンラインサポート」のケースは、400万円の融資を申し込んだ福岡県の男性にパソコン6台、デジカメ1台(計120万円相当)を購入させ、事務所に送らせたが、男性の口座に15万円しか入金しなかった。
また、同区道玄坂1、同「国民総合信用」の場合は兵庫県の男性にパソコン関連商品(計85万円相当)を購入させ、それを8万7000円で買い取ったが、融資はしなかった。
買い取り屋はいずれも客に購入金額の1〜3割程度の現金を渡していたが、都貸金業対策課は「ほんの一部の現金を渡して詐欺罪の適用を逃れようとしている」としている。【田中義宏】
10月26日朝刊
(毎日新聞) - 10月26日17時5分更新
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