2004年10月25日(月) 22時53分
台風接近時、停電でIP電話不通に 京丹後 災害時の弱点示す (京都新聞)
IP電話用の電話機(京丹後市弥栄市民局)
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台風23号が京都府北部に接近した20日、京丹後市弥栄庁舎と丹後庁舎で長時間の停電のため、庁舎内で使うIP電話が約3−6時間不通になり、その間、職員は障害時用電話2台などで対策にあたった。安価な通話料などから急速に普及するIP電話だが、災害などで停電すれば使えなくなるという弱点を示した。
IP電話は、インターネットの通信手段を利用する通話方式。同市は、一般IP電話とは異なり、旧丹後6町の合併時に6庁舎(旧町役場)間などを結んだ光ファイバー網を活用。各庁舎間で無料で通話、転送できるメリットがある。
市弥栄庁舎は20日午後9時前、停電のためIP電話が不通になった。職員は停電でも使える障害時用の一般固定電話2台や、職員が個人で所有する携帯電話で、市民からの通報や関係機関への連絡に追われた。停電は、21日午前零時過ぎに復旧し、IP電話も回復した。
市丹後庁舎でも20日午後10時すぎから21日午前4時半ごろまで停電のためIP電話が不通となり、同様の対処をしたという。市は「長時間の停電でネットワーク機器や電話機がダウンしたのが原因」と説明する。
大手電話会社によると「一般のIP電話でも、モデムや電話機への電力供給が止まれば不通になる」という。中山泰市長は「今回の状況を再評価し、さらなる防災体制を積み上げたい」と話す。
(京都新聞) - 10月25日22時53分更新
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