2004年10月23日(土) 06時04分

以前にも架空売却話＝偽造書類示す、他の国有地も−６５億円詐欺未遂事件（時事通信）

　国有地の架空売買を持ち掛けて不動者業者から６５億円を詐取しようとしたとして、会社員井手栄一容疑者（４１）らのグループが警視庁捜査２課に逮捕された事件で、同じ国有地をめぐり、以前にも偽造文書などを使った売却話があったことが２２日、財務省関東財務局の調べで分かった。
　ほかの国有地をめぐっても同様の売買話があり、同財務局は警視庁に相談している。
　事件の舞台となったのは、以前公務員住宅があった東京都港区白金台５丁目の国有地（約６１００平方メートル）で、現在も国が所有している。
　関東財務局によると、２００２年１月、この国有地を取得したとして売却話を持ち掛けられたとの情報が寄せられた。
　この売買話では、土地のうち約４０００平方メートルを約１４億７６００万円で入札したとする「入札書」や、その１割を保証金として納めたとする「特別払下保証金納入証明書」が示されていた。いずれも０１年の日付入りで「関東財務局」の印鑑も押されているが、偽造だった。　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041022-00000416-jij-soci