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新潟、山形両県で、腎機能が低下していた男女５人が急性脳症で死亡し、食用キノコの「スギヒラタケ」との関連が疑われている問題で、秋田県でも同様のケースで２人の死者が出ていたことが２２日分かった。厚生労働省は同日、腎機能が低下している人は安全性が確認できるまで、スギヒラタケを食べないよう注意喚起を始め、都道府県にも同種の患者が出た場合、直ちに国に届け出るよう緊急通知を出した。
秋田県から厚労省に入った連絡によると、腎機能が低下した４０〜７０代の男女４人が９月中旬から入院し、うち４０代と６０代の男女２人が死亡。死者１人を除く３人がスギヒラタケを食べていたと確認された。また、新潟県には同日、新たに３人の腎機能低下の患者に、ふらつきやけいれんなどの症状が出ていたとの情報が医療機関から寄せられ、被害は広がる様相を見せている。
家族らに異常がないことから、厚労省は「腎機能障害による免疫力の低下も原因の一つに考えられる」としている。
スギヒラタケは全国に分布し、キシメジ科で夏から秋にスギの古い切り株や倒木に多数重なって生える。「スギカヌカ」「スギワカイ」とも呼ばれる。全体が白く、扇形で直径２〜６センチ。鍋物やおひたしなどに使われる。(10/22 23:51)