2004年10月23日(土) 17時21分
野菜高騰 台風が食卓を直撃 葉物など目を疑う高値に(毎日新聞)
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店頭に野菜を並べる店員=東京都江東区の砂町銀座商店街で23日午前9時53分、塩入正夫写す |
8月末から連続して上陸した台風や秋雨前線の活発化で、農作物が大きな被害を受けている。特にキャベツやレタスなど食卓に欠かせない野菜類を直撃。全国で大きな被害が出た台風23号によって価格の高騰に拍車がかかり、店頭には「450円のレタス」「700円の水菜」など、目を疑うような値札が並ぶ。
東京・下町の砂町銀座商店街(東京都江東区)。青果店「やおつね」の店頭では23日午前、茨城産レタスに1個450円の値札が付けられた。店長の吉田茂正さん(38)は「昨日は380円、その前は350円だった。産地によっては出荷がゼロだから、20年以上の八百屋生活で初めての異常事態」と話す。
60歳代の主婦は「パンにはさんで食べるにはレタスは欠かせないけど、こんなに高いと、ごはんに代えようかと思う」。キャベツ1個350円、大根1本330円。いずれも2倍以上に値上がりした。別の青果店の経営者は「こんなに高いんじゃ売れないから、仕入れるのをやめた」とあきらめ顔だった。
東京・銀座の百貨店「松屋銀座」でも葉物野菜が値上がり。10月5日の店頭価格と比べると、23日の店頭価格はキャベツ(1個)250円が450円▽サニーレタス(1個)200円が600円▽白菜(4分の1)150円が350円−−だ。水菜は1束150円が700円に高騰している。同店は「年内は高値が続きそう。異常気象で、東北地方のリンゴも高くなりそう」と話す。
国内の野菜、果物の大手卸売会社「東京青果」によると、野菜は9月にから徐々に値上がりし始め今月はさらに高騰。東京都中央卸売市場の10月中旬の平均単価で、レタス類は1キロ当たり452円と昨年同時期の約6倍まで値が上がった。
(毎日新聞) - 10月23日17時21分更新
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