2004年10月22日(金) 12時08分
イラク戦争・人間の盾主宰者ら、無許可で医薬品販売か(読売新聞)
イラク戦争中に「人間の盾」を事実上主宰したアラブイスラーム文化協会のジャミーラ高橋(本名=高橋千代)代表(64)らが、医薬品を無許可で販売したとして、警視庁生活環境課は、薬事法違反(無許可販売)の疑いで高橋代表ら4人の逮捕状を用意、22日にも逮捕する方針を固めた。
調べによると、高橋代表らは、厚生労働省の許可がないのに、有機ヨード剤「ネオマキス」を、「がんや白血病に効く」などとして、知人らに販売した疑いが持たれている。
高橋代表は、「劣化ウラン弾による後遺症でがんや白血病に苦しむイラクの人たちのため、医薬品が必要」などと呼びかけて寄付金や募金を集めており、これらの資金でネオマキスを購入。イラク戦争中、「人間の盾」の参加者らにも、「被ばくを防ぐ効果がある」として、現地でネオマキスを譲り渡すこともあった。
同課によると、ネオマキスががんや白血病に効果があるかどうかは確認されておらず、ネオマキス服用後に下痢などの健康被害を訴えた人もいたという。
読売新聞の取材に対し、高橋代表は「ヨードは人間の免疫を高める。個人差はあるし、病状にもよるが、病気に打ちかち、がんにも効果があると思う」と話していた。
(読売新聞) - 10月22日12時8分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041022-00000405-yom-soci