2004年10月21日(木) 00時00分

患者に満足度調査「待ち時間に不満」 春日井市民病院 （東京新聞）

　お医者さんや看護師さんの応対はいいが、診療までの待ち時間が長くて−。そんな患者の本音が、春日井市民病院（鷹来町）が実施したアンケートで浮き彫りとなった。アンケート結果をまとめた冊子（Ａ４判、八ページ）を二十五日から病院で配る一方、問題点を改善するための「サービス向上委員会」を月内にも設ける。　（藤沢　有哉）

　市民病院は六月、外来、入院の両患者を対象にそれぞれアンケートをした。どちらも医師の言葉遣いや病院の雰囲気など約五十項目について「大変良い」「良い」「普通」「悪い」「大変悪い」の五段階で評価してもらった。病院への要望も記入してもらった。回答者数は、外来患者が八百二十人、入院患者は三百二十九人。

　その結果を総合すると、医師や看護師の応対は「大変良い」と「良い」を合わせると約７０％を占めた。

　しかし、診療までの待ち時間については、「悪い」と「大変悪い」を合わせて約３３％となり、不満が多いことをうかがわせた。

　要望では▽待ち時間の短縮化▽入院患者らに対しての書籍の貸し出し▽院内に携帯電話が使用できるスペースの設置−などが目立った。

　市民病院は、医師や事務職員らでつくるサービス向上委員会で、評価の低かったサービスや患者からの要望への対応策を講じる。

　岡田滋事務局長は「アンケートで、患者がどの点を改善してほしいと思っているかが分かった。委員会で、良い方策を見つけたい」と話している。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/ach/20041021/lcl_____ach_____002.shtml