2004年10月20日(水) 00時00分

プリペイド携帯禁止 おれおれ詐欺規制　自民、議員立法提出へ （東京新聞）

　自民党は十九日、社会問題化している「おれおれ詐欺」対策で、犯罪の温床になっている預金口座の不正売買と、プリペイド式携帯電話の販売を禁止する方針を固めた。臨時国会に与党の議員立法として関連法案を提出し、規制を目指す。

　おれおれ詐欺では、犯人側が他人名義の使われていない預金口座を不正売買で手に入れ、被害者に振込先として指定するケースが目立っている。こうした口座売買自体を禁止する法律はこれまでなかった。このため、金融機関の承諾を得ない口座譲渡を禁止し、違反した場合は罰則を設けることなどが検討される見通しだ。

　預金口座の不正売買は、身に覚えのないアダルトサイトの使用料をだまし取る架空請求詐欺事件でも犯人側が悪用して問題化している。

　プリペイド式携帯電話は、使用者の特定が難しいため、詐欺の主道具として犯人側に利用されている。業界最大手のＮＴＴドコモも現在、廃止を検討している。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20041020/mng_____sei_____004.shtml