2004年10月19日(火) 00時00分
徳島市が過剰課税「単純ミス申し訳ない」(朝日新聞・)
制度が複雑で、市民にとって、言われたまま従わざるを得ない税制——。徳島市が18日、明らかにした固定資産税の課税ミスの記者会見で、勝目康財政部長は「市民と市役所の信頼関係をつなぐ税務に誤りがあり、大変申し訳ない。税を預かる財政部が一丸となって信頼回復に努めたい」と同席した塩津孝行課長らとともに頭を下げた。
課税しすぎた市民は498人で、総額は245万6700円。すでに全額納付した79人には多すぎた分を返還、分納者には、未納分を減額するという。過半数の249人は1000円未満だが、1万円以上は59人おり、最高で21万2900円も過剰に課していた。
課税ミスは、9月下旬に始めた05年度の固定資産税の試算作業で発覚した。過去3年の固定資産の評価額の下落が15%以上の場合は、税額は据え置かれるが、過去2年で計算、課税額が上がった。塩津課長は「単純ミスとしか言いようがなく、申し訳ない」と釈明した。
再発防止策として、毎年2月〜3月に実施する課税額の再検査体制を見直し、現行2人の検証担当職員を増員するとしている。
同市は昨年5月、固定資産税と都市計画税の課税ミスが市民の指摘で判明、31人に謝罪している。
原秀樹市長は「市民の信頼が大切な税の賦課に対し、誤りが発生し大変申し訳ない。二度とないように努めたい」とのコメントを発表した。
(10/19)
http://mytown.asahi.com/tokushima/news02.asp?kiji=4469
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