2004年10月19日(火) 00時00分
オレオレ詐欺防止 金融機関が一役(朝日新聞・)
東三河地区 3カ月で4件防ぐ
「手口への知識つけてきた効果」 オレオレ詐欺や架空請求への社会的な関心が高まり、金融機関の職員が被害の防止に一役買う場面が目立ってきた。東三河地区では7月以降、銀行や信用組合の職員が3カ月間に4件を未然に防いだ。銀行関係者は「職員が詐欺の手口への知識を身につけてきた効果が表れてきた」と話す。
蒲郡市の愛知銀行蒲郡支店では8月、「息子の借金の肩代わりに」と328万円を振り込もうとした女性(77)に、高額であることを不審に思った男性行員が声をかけ、救った。
田原市の豊橋商工信用組合田原支店では今月15日、窓口で振込先に戸惑っていた女性(78)に女性職員が気づき、8万円を振り込まずに済んだ。このほか、蒲郡市と東栄町で信用金庫の職員が同様に防いだ。
県警生活経済課の「悪質商法110番」にかかったインターネット利用料などの架空請求に絡む相談件数は、04年1〜8月で1271件。昨年1年間の1197件を超えている。
県内の金融機関でつくる金融防犯協議会(名古屋市)は、だまされやすい高齢者らに注意を呼びかけるため、ポスターを作製し、支店窓口などに張っているが、これが職員側の注意も喚起しているようだ。
名古屋銀行協会(名古屋市)は「金融機関に着いてから、犯人が携帯電話で振込先を指示する事例が増えている。窓口で慌てたり、思い悩んだりするしぐさを職員が見逃さない姿勢が大切だ」と、さらに気を引き締めている。
(10/19三河版)
(10/19)
http://mytown.asahi.com/aichi/news02.asp?kiji=10308
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