悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年10月19日(火) 00時00分

県環境研を厚労省立ち入り調査 自治体機関は異例信濃毎日新聞

 中国産の輸入春雨などに使用が禁止されている過酸化ベンゾイルが含まれていると県が誤発表した問題で、厚生労働省は十九日午前、検査を行った県環境保全研究所(長野市)に対し、検査ミスに至った一連の事実関係を確認し、改善指導するため、立ち入り調査に入った。

 午前九時五十分、同省監視安全課と関東信越厚生局(さいたま市)の職員計四人が同研究所に到着。研究所は午前中、これまでの経過を説明し、同省側は、検査に使用した器機の一部を見た。午後は残っている書類や資料を点検、国が定めた手続きで検査する仕組みに改善されているかどうか確認する予定。同省によると、調査は丸一日かかる見込み。

 同省は、食品衛生法に基づき、同省管轄の民間登録検査機関に対しては定期的に立ち入り調査している。自治体の検査機関を調査するのは異例で、民間に対する調査にならって調べている。

 厚労省は(1)同研究所が七月二十三—二十八日、食品衛生法施行規則で作成を義務づけられている検査マニュアル「標準作業書」を作らないまま、春雨など十七種類の製品の過酸化ベンゾイルの含有を調べた(2)県食品環境課が、検査が始まる前に研究所に定期的な内部点検をした際、作業書がないことに気づいたが、作業書を作るよう指導しなかった—などを把握。「検査に不適切な点があった」とし、異例の調査に踏み切った。

http://www.shinmai.co.jp/news/2004/10/19/016.htm