2004年10月18日(月) 20時01分
山口県がNPO法人の認証取り消し=「暴力団の統制下」全国初−理事長は公判中(時事通信)
山口県長門市の特定非営利活動法人(NPO法人)「環境福祉ながと支援協会」が暴力団の統制下にあるとして、県は18日までに、同協会の法人認証を取り消した。暴力団周辺者らが幹部を務めるNPO法人による事件が相次いでいるが、暴力団との関係を理由に認証を取り消されたのは全国初という。
理事長の中山豊被告(63)は7月、暴力団組長とともに恐喝容疑で逮捕され、県警は同協会を「暴力団の統制下にある」と認定した。昨年4月の改正NPO法施行で、暴力団の統制下にあることを理由に、認証を取り消すことが可能になった。
同協会は2001年6月の設立。設立趣意書には、公共施設の環境整備や高齢者の生活支援などが掲げられている。昨年度は寄付など約200万円の収入があったが、県によると、活動実態はないという。
2月中旬、県民生活課に「事務所に暴力団が出入りしている」と通報があり、県警は8月、同協会について地元の指定暴力団合田一家系の統制下に置かれていると県に回答した。
中山被告は7月、公共事業の談合情報をもとに建設会社社長から100万円を脅し取ったとして、合田一家系組長とともに恐喝容疑で逮捕され、山口地裁で公判が行われている。
(時事通信) - 10月18日20時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041018-00000437-jij-soci