2004年10月18日(月) 21時51分
暴力団がらみ、環境福祉の「NPO法人」認証取り消し(読売新聞)
山口県は18日、同県長門市のNPO(非営利組織)法人「環境福祉ながと支援協会」が暴力団の統制下にあるとして、法人認証を取り消したと発表した。内閣府によると、全国では9月末までに、活動実態がないなどの理由で9件の認証が取り消されたが、暴力団絡みは前例がないという。
県によると、同協会は2001年6月、長門市の高齢者の生活環境の支援などを事業内容として法人の認証を受けたが、今年2月ごろ、住民から「暴力団関係者が事務所に出入りしているようだ」との情報が寄せられ、県が県警に事実関係の確認を求めていた。
その後、当時の協会理事長の中山豊被告(63)が7月13日、同市の暴力団組長と共謀し、建設会社の社長から100万円を脅し取ったとして、恐喝容疑で逮捕、起訴された。県警は8月2日、「暴力団の統制下にある団体」と県に回答した。
県は9月27日、聴聞会を開いたが、協会側から出席者はなかった。陳述書などの提出を要請したものの、提出されず、今月15日付で、設立認証を取り消した。
(読売新聞) - 10月18日21時51分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041018-00000513-yom-soci