2004年10月17日(日) 00時59分

＜三重県立図書館＞１３万人分の情報盗難（毎日新聞）

　三重県立図書館（津市一身田上津部田、若松徳義館長）は１６日、業務システム開発を委託している日本電気の関連会社社員が、同館の全利用者約１３万３０００人分の個人情報を入れた自身のパソコンを盗まれていたと発表した。
　同館などによると、この社員は中部日本電気ソフトウェア（愛知県日進市）の男性社員（３３）。社員は日本電気の関連会社、日本電気システムテクノロジー（大阪市）の男性社員（４１）から、同館利用者の個人データをメールで受信し、会社や同県桑名市の自宅でプログラム作成をしていた。ところが、今月１３日午後１１時ごろから１５日午前１時ごろまでの間に空き巣に入られ、パソコンが盗まれたという。
　パソコンには、同館が新築移転した９４年１０月からの全利用者の名前、性別、生年月日、住所、電話番号、貸し出しデータなどが記録されていた。
　同館は不正アクセス防止機能強化などを目的に、利用者情報管理の新システム開発を日本電気三重支店に委託していた。
　１６日夜、記者会見した日本電気の杉本裕俊・中部支社長代理は「個人データのダウンロードやメール送信自体が許されないこと。セキュリティー意識と管理体制の甘さを露呈してしまった。管理強化を徹底したい」と謝罪した。【田中功一】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041017-00000001-mai-soci