2004年10月16日(土) 07時57分
国道沿いに組み換え菜種 搬送中にこぼれた種子か(共同通信)
遺伝子組み換えの西洋菜種が繁殖していることが確認された鹿島港(茨城県)周辺から延びる千葉県内の国道に沿っても、組み換えの西洋菜種が広がっていることが、国立環境研究所(茨城県つくば市)の16日までの調査で分かった。
市民団体の調査では、組み換え菜種は鹿島港のほか、三重県の四日市港でも確認されており、同研究所の中嶋信美総合研究官は「菜種を輸入している各地の港からも周囲に広がっている可能性がある」としている。
中嶋総合研究官は茨城県と千葉県で、国道51号線脇の16地点から菜種を採取。隔離温室で栽培し、除草剤をかけるなどして組み換え体かどうか調べた。
その結果、千葉県の成田市と佐原市、大栄町の計7地点の菜種が、米モンサント社の除草剤ラウンドアップに耐性を示した。同港から輸送中に種が落ちた可能性が高く、最も遠い場所では鹿島港から約30キロだった。
(共同通信) - 10月16日7時57分更新
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