2004年10月16日(土) 00時00分
メール送受信中の交通死亡事故、今年2件(朝日新聞・)
運転中の携帯電話使用が原因とみられる死亡事故が今年、県内で2件起きていたことが、県警の調べで分かった。いずれもメール送受信の操作中だった。携帯使用中の交通事故は全国的に増加傾向にある。11月から道交法が改正され、通話やメール送受信は罰則の対象となる。県警は「取り締まりを通して、停車中に使う意識を浸透させたい」と話している。
県警の調べでは、6月8日に村松町で、道路を横断中のお年寄り(72)が軽乗用車にはねられて亡くなる事故が起きた。運転していた男性(21)はメール着信を確認するため、携帯を操作していたらしい。
小千谷市で、8月22日に発生した事故では、乗用車の男性(54)がカーブを曲がりきれず、電柱に衝突して死亡。その後の調べで、家族とメールのやり取りをしていたことが分かったという。
携帯使用中の事故のうち、県警が昨年と今年の事故を分析したところ、3分の2が、メールを送受信中だったことが分かった。
99年に改正された現在の道交法でも、運転中の携帯の使用は原則禁止されている。
しかし、罰則対象は、事故を起こしたり、起こしそうになったりした「交通の危険を生じさせた」場合に限定されていた。11月から、通話や、メール送受信で画面をみるため、前方から視線を携帯にそらした場合にも罰則が適用される。
罰則は、免許の行政処分点数が1点。反則金は大型車7千円、普通自動車と自動二輪車6千円などとなっている。
交通企画課は「通話は集中力が落ち、事故につながる。メール画面を見ようとすれば、走行先から目が離れ、より危険性が高まる」と指摘。「ハンドルを握ったまま通話できるハンズフリー機は罰則対象外だが、やはり携帯は、車を止めて話すのが基本だ」と呼びかけている。
(10/16)
http://mytown.asahi.com/niigata/news02.asp?kiji=6584
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