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2004年10月16日(土) 21時08分

<ヤマト運輸>「メール便」1374個を放置毎日新聞

 宅配便最大手のヤマト運輸(東京都中央区)は16日、愛知県田原市の同社田原宅急便センターで、99年10月〜00年5月に配達すべきだったカタログなどが入った1374個(依頼主は328企業)の「メール便」が、未配達で見つかったと発表した。同市内などに配達する予定のものだった。
 同社の調べによると、メール便の配達を委託しているアルバイトが配達できずに持ち帰り、当時の同センターの所長が回収して置きっぱなしにしていた。所長は01年11月に退社したが、同社は所長が放置した経緯や、代々の所長らが未配達に気付かず、最大で5年間も放置された理由を調べている。
 未配達のメール便はミカン箱ほどのプラスチックケース42箱に入れられ、2台の台車に乗せた上で透明のビニールシートをかけて敷地内に置かれていた。13日に同センターを訪れた顧客から、「配達されずに残っている箱がある」との指摘があり、発覚した。
 同社によると、メール便が配達される時期には「カタログが届かない」といった問い合わせや苦情があったという。未配達のメール便は傷みが激しく、同社は賠償などを配達を依頼した企業と個別に相談する。
 メール便は、封筒状のものにカタログ、パンフレット、書籍などを入れて配達するもので、宅急便とともに同社の主力サービスの一つ。同社は「顧客の信用を裏切る不祥事」と深刻に受け止め、宅急便センターや営業所などに施設内点検を指示し、「再発防止に取り組む」と説明している。【町田明久】
(毎日新聞) - 10月16日21時8分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041016-00000082-mai-soci