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大阪府阪南市で8月、無職の北村昇平さん(19)が自宅で餓死した事件で、府警は14日、母の同府泉南市信達大苗代、パート従業員北村由美子容疑者(48)と、当時同居していた廃品回収業中村智容疑者(42)、無職道幸和代容疑者(36)の3人を殺人容疑で逮捕した。由美子容疑者らは食事を与えない虐待をしていた疑いがもたれている。中村容疑者は「正座させたり殴ったりしたが、食事は自分から食べなかった」と供述しているという。
捜査1課と泉南署の調べによると、由美子容疑者らは5月末ごろから、昇平さんに食べこぼしの罰として食事を与えなかったり、しつけと称して長時間正座させたりする虐待を継続して加え、衰弱していくのを知りながら放置し、8月2日未明に餓死させた疑い。昇平さんは身長182センチで、死亡時の体重は32キロと9歳児並みだった。
由美子容疑者は野宿生活をしていた中村、道幸容疑者と知り合い、今年2月から阪南市の自宅に住まわせていた。中村容疑者は昇平さんの死亡前日に行方がわからなくなり、府警が指名手配していた。
昇平さんは由美子容疑者の実家がある那覇市内の定時制高校を今春卒業。高校によると、昨年4月の身体測定で体重は66キロで、卒業時まで健康状態に異常はなかったという。昇平さんは卒業時の担任教諭に「大阪に戻って就職する」と話していた。
これまでの調べに、由美子容疑者は「夫と別居したばかりでお金がなかった。病院に行けばお金がかかると思い、診察を受けさせることができなかった。息子は7月中旬ごろから水とジュースだけしか口にしないようになった」などと供述しているという。清掃作業のパート勤務で月7万〜10万円の報酬があり、家賃は4万5000円だった。消費者金融に約150万円の借金があったという。
(10/15 00:16)