2004年10月13日(水) 00時00分
三菱自バス リコール対象は180台(朝日新聞・)
三菱自動車製バスの非常口付近の座席が倒れて、乗客がけがをする事故が相次いでいることを受け、県内でも、同様の危険があるバスがないか調査が進められている。バス会社の中には、問題の座席に「使用禁止」の張り紙を張るなどして運行する会社も出ている。
山梨三菱ふそう自動車販売(中道町)によると、県内のリコール対象バスは180台。すべてに問題の座席が設置されているわけではないが、半数近くが該当しそうという。同社は、問題となっている可倒式座席の有無や使用状況などを確認中で、19日ごろまでに調査を終えるという。
同社は「現段階では、問題のある状況で走っているバスがあるとの報告はない」としている。
富士急行は、グループ全体で問題の座席があるバス82台を所有し、このうち、山梨ナンバーは15台。同社は「座席の上に張り紙をしたり、車内アナウンスをするなどして、座らないように呼び掛けている」と話す。
甲府市の山梨交通は、三菱自動車社製のバスをグループ会社を含め2台所有。「事故のあったバスとは型が違うが、念のため確認した。異常はなかったので使用している」という。
問題となっているのは、非常口付近の可倒式座席。固定力が弱く、急ブレーキなどの際に前倒しになる危険が指摘されている。同社は9月22日、74年7月〜04年6月に製造した約5万2千台について国にリコールを届け出た。国土交通省は7日、バス業界などに対し、緊急に安全対策を取るよう通達している。
(10/13)
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news02.asp?kiji=7864
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