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人身事故は、一九九八年六月二十日に山口県の高速道路で発生。運送会社の大型車が走行中に変速操作が不能となり、ハンドルにぶつかった運転手が負傷したという。
本来壊れないクラッチハウジングが破損していたが、事故は「故障」が原因とされ、運送会社が他社系整備業者で有償修理した。同県の三菱ふそう系販売店が、この整備業者に交換部品を販売していた記録から事故が判明。運送会社は、運転ミスによる故障と誤解していたという。
三菱ふそうは、未掌握の人身事故が他社系業者から得られた事態を重視。「九二年以前にさかのぼらない」としてきた調査姿勢を転換し、他社系も含めた調査を始めた。警察の要請で過去の事故現場に立ち会ったり、事故に伴う示談交渉を担当した部門を対象に、聞き取りや関係文書の精査など新たな調査方法の検討をしている。
五月末のリコール(無料の回収・修理)届けでは、この部品の破損による九八年以降の不具合は、人身事故二件を含む十五件だけ。だが、その後の社内調査で、同年以降に五百四十五個の交換部品を自社・他社系列の販売店に発送、販売していたことが判明した。
全体のほぼ半分は他社系列に販売されている。自社系の調査では六割以上が破損に伴う交換用で、国土交通省に報告すべきだった不具合件数は、百七十七件もあった。他社系の調査でもかなり多数の不具合が埋もれている可能性があり、同社は徹底した調査を行う方針だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20041013/eve_____sya_____000.shtml